山門の佇まいを継ぐ白樺のエントランス

Custom Projects — 施工事例

Temple Entrance

山門 — 奈良

Location — 所在地
奈良市(奈良県)
Completion — 竣工
2026年
Main Materials — 主な素材
白樺・銅
Scope — 規模
山門型エントランス・パビリオン屋根設計

The Brief — 設計の背景

Temple Proportions,
Reimagined In Birch

山門の比例を、白樺で私邸に宿す

奈良市内、古都の景観保全地区に程近い敷地に建つご邸宅より、 「地域の寺社建築と呼応する、格式ある入口を」というご依頼をいただきました。 施主様が思い描いていたのは、街道沿いに点在する古寺の山門を思わせる、 堂々としながらも威圧的でない佇まいです。

設計にあたり、私たちは実際に奈良近郊の山門建築を複数調査し、 柱間の比例や屋根の勾配、軒の出の寸法を丹念に分析しました。 それらの伝統的な比率を踏襲しつつ、構造材には白樺を、屋根には経年変化する 銅板を採用することで、伝統建築の格式と現代邸宅にふさわしい軽やかさを両立させています。

パビリオン状の屋根は、雨天時の来客をもてなす小さな四阿としても機能し、 単なる装飾ではなく実用性を備えた山門として設計しました。 古都の記憶を継承しながら、まったく新しい素材で語り直された入口です。

銅屋根を戴く白樺の四阿エントランス

A Closer Look — 屋根がつくる陰影

Sheltered By
Copper And Birch

深く出た軒が落とす陰影は、時間帯によって表情を変え、白樺の柱に柔らかな濃淡を生みます。 銅屋根は竣工当初の輝きから、年月を経て緑青へと移ろい、 白樺の白さと呼応しながらこの邸宅の顔を静かに育てていきます。