茶室へと続く白樺の露地門

Custom Projects — 施工事例

Tea House Gate

茶室の門 — 京都

Location — 所在地
京都市
Completion — 竣工
2024年
Main Materials — 主な素材
白樺・石
Scope — 規模
茶庭アプローチ・露地門の設計

The Brief — 設計の背景

A Gate Built
For Stillness

静けさのためだけに設計された門

京都市内、代々続く茶道家のご邸宅より、茶室へと至る露地の入口門のご依頼をいただきました。 施主様が求めたのは、華美な装飾ではなく「客人の心を静める」ための佇まいです。私たちは、 茶の湯の精神である侘び寂びを門という構造物にどう宿すかを、何度も現地に足を運びながら考え抜きました。

課題となったのは、既存の石灯籠や飛び石との調和でした。白樺の柔らかく明るい木肌は、 ともすれば伝統的な石材と衝突しかねません。そこで私たちは、柱の断面を極限まで細く絞り、 金属金具を排した仕口構造を採用することで、白樺特有の軽やかさを保ちながら、 古くからある庭の重厚な空気に静かに寄り添う門を目指しました。

完成した門は、朝夕の光を受けるたびに表情を変え、客人を迎える露地の最初の一歩から 「間」の体験が始まるよう設計されています。素材の主張を抑えることこそが、 この茶室の門における最大のデザインでした。

鯉が泳ぐ池のほとりに佇む白樺門

A Closer Look — 池畔の佇まい

Beside The
Koi Pond

門をくぐった先には、古くからある鯉の泳ぐ池が広がります。水面に映り込む白樺の柱は、 季節ごとに異なる表情を見せ、訪れる人の歩みを自然と緩やかにします。 石の重み、水のゆらめき、白樺の軽やかさ——三つの素材の対話が、この露地の核心です。